私の読書遍歴(1)―小学校時代篇
次の投稿まで少し時間が空いてしまいそうなので、今日から自己紹介をかねて、私が好きだった本を年代別に5冊ずつおすすめしていきたいと思います。今日は小学生篇です。
1.はやみねかおる『そして五人がいなくなる』(1994年、講談社青い鳥文庫)
そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノ-ト (講談社青い鳥文庫)
- 作者: はやみねかおる,村田四郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/02/15
- メディア: 新書
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小学生時代は主にジュブナイルミステリを読んでいました。なかでもいちばん好きだったのははやみねかおるです。子どもは飽きやすいので、児童文学は他のジャンルに比べてもとても書き出しに気を遣うジャンルなのだそうですが、『そして五人がいなくなる』の書き出しは今読んでもよくできていて、あっという間に引き込まれたことを思い出します。
夢水清志郎シリーズのほかにも、都会のトム&ソーヤシリーズや虹北恭介シリーズなど、はやみねかおるの小説には思い出がたくさんあります。
都会のトム&ソーヤ(1) (YA! ENTERTAINMENT)
- 作者: はやみねかおる,にしけいこ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/10/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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2.江戸川乱歩『怪人二十面相』(1998年、ポプラ社)
低学年時代は、ジュブナイルミステリの古典、少年探偵団シリーズをよく読んでいたことを思い出します。確かこのポプラ社のものを読んでいたと思うのですが、毎週図書館に連れて行ってもらって、熱心に読んでいたことを思い出します。
3.『パスワードは、ひ・み・つ』(1995年、講談社青い鳥文庫)
パスワードは、ひ・み・つ―パソコン通信探偵団事件ノート〈1〉 (講談社 青い鳥文庫)
- 作者: 松原秀行,梶山直美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/06/15
- メディア: 新書
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中学年のころは、パスワードシリーズをよく読んでいた記憶があります。子ども心をくすぐる謎解きやクイズのような要素が多くて好きだったのですが、高学年くらいになると少し子どもっぽく感じて、あまり読まなくなった記憶があります。しかし、児童文学というのは本来そういうものなのでしょう。
4.『葉桜の季節に君を想うということ』(2003年、文藝春秋)
葉桜の季節に君を想うということ (本格ミステリ・マスターズ)
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/03
- メディア: 単行本
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このようにジュブナイルミステリに没頭していた私に衝撃を与えたのが、『葉桜の季節に君を想うということ』でした。この本は冒頭からセックスシーンの続く本で、今考えるとあまり小学生向けではないと思うのですが、なにしろトリックがすごくて、そんなことはぜんぜん気にならなかった記憶があります。
5.石田衣良『池袋ウエストゲートパーク』(2001年、文春文庫)
大人向けミステリでは、『池袋ウエストゲートパーク』シリーズも好きでした。こちらはいわゆる「本格」ではないと思うのですが、軽快な一人称の語り口調と、筆者の鋭い目線で描かれる池袋の若者文化に、子どもながら憧れました。
人文社会系の本を紹介するブログのはずが、いきなり小説ばかり紹介してしまいましたが、次の中学生篇からはいくつか学術的な本も紹介できると思います。
中学生篇に続きます。