こなひき太郎のkindle日記

人文社会系のkindle書籍をレビューします。

平間洋一『日英同盟』(2015年、角川学芸出版)―世界の国は海洋国家と大陸国家に分けられる?

1902年に締結された日英同盟は、20世紀初頭の日本外交を代表する同盟であり、日論戦争・第一次世界大戦というふたつの戦争に影響を与えました。本書は、元自衛官である筆者が、日英同盟の歴史を振り返りながら、現在の日本の安全保障についても論じようとす…

E.H.カー『危機の二十年』(2015年、岩波書店)―ユートピア主義の国から

理想主義と現実主義という二項対立は、国際関係を分析するうえでもっとも基本的な枠組みのひとつになっているようです。国際政治学の代表的な古典であるこの本も、まさにユートピア主義と現実主義というふたつの思想を主題としています。 危機の二十年?理想…

今週のお題「いま学んでみたいこと」―オブジェクト型の学びとメゾット型の学び

はてなブログには「今週のお題」という機能があるようです。このブログと関係しそうな話題がテーマになっていたので、少しだけ自分の考えていることを書いてみたいと思います。

検証『検証・安保法案』(4)―柳澤協二「『国際秩序維持』に関する法制を中心に」

予定したよりも時間がかかってしまいましたが、検証『安保法案』の最終回です。今回は「安保関連法案の論点」から元防衛省防衛研究所長である柳澤協二氏の「『国際秩序維持』に関する法制を中心に」をとりあげます。 検証・安保法案:どこが憲法違反か 作者:…

検証『検証・安保法案』(3)―青井未帆「『日本の平和と安全』に関する法制を中心に」

今回は、「安保法案の論点」のなかから、青井未帆先生の論文を取り上げます。 検証・安保法案:どこが憲法違反か 作者: 長谷部恭男 出版社/メーカー: 有斐閣 発売日: 2015/08/28 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 検証『検証・安保法案』(2…

検証『検証・安保法案』(2)―長谷部恭男・大森政輔対談「安保法案が含む憲法上の諸論点」

今日は憲法学者の長谷部恭男先生と、元内閣法制局長官の大森政輔氏の対談をレビューします。 検証・安保法案:どこが憲法違反か 作者: 長谷部恭男 出版社/メーカー: 有斐閣 発売日: 2015/08/28 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 検証『検証・…

検証『検証・安保法案』(1)―木村草太インタビュー「安保法制のどこに問題があるのか」検証

昨日投稿した本書全体への書評に続いて、個別の記事についてレビューしていきたいと思います。今日は首都大学東京准教授の木村草太先生へのインタビュー記事を取り上げます。 検証・安保法案:どこが憲法違反か 作者: 長谷部恭男 出版社/メーカー: 有斐閣 発…

長谷部恭男編『検証・安保法案』(2015年、有斐閣)―有斐閣はポピュリズムに走ったのか

国会での意見発言で話題となった長谷部恭男先生の編による安全保障法制についての解説書が、kindleでも読めるようになりました。 検証・安保法案:どこが憲法違反か 作者: 長谷部恭男 出版社/メーカー: 有斐閣 発売日: 2015/08/28 メディア: Kindle版 この商…

私の読書遍歴(4)―大学時代篇

高校時代篇のつづきです。 私の読書遍歴―高校時代篇 - こなひき太郎のkindle日記konahiki-taro.hatenablog.jp

私の読書遍歴(3)―高校時代篇

中学生時代篇の続きです。 私の読書遍歴―中学生時代篇 - こなひき太郎のkindle日記konahiki-taro.hatenablog.jp

私の読書遍歴(2)―中学生時代篇

小学生時代篇の続きです。 私の読書遍歴―小学校時代篇 - こなひき太郎のkindle日記konahiki-taro.hatenablog.jp

私の読書遍歴(1)―小学校時代篇

次の投稿まで少し時間が空いてしまいそうなので、今日から自己紹介をかねて、私が好きだった本を年代別に5冊ずつおすすめしていきたいと思います。今日は小学生篇です。

ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』(倉骨彰訳、思草社、2013年)―歴史学は科学でありうるのか

今更ながら、朝日新聞の企画した「ゼロ年代の50冊」を選ぶ特集で1位になったことでも注目された、歴史書のベストセラーを読みました。 銃・病原菌・鉄 上巻 作者: ジャレドダイアモンド 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2013/07/12 メディア: Kindle版 こ…

このブログについて

kindleで読める人文社会系の一般書を、私見を交えながらレビューします。専門外の書籍を主に取り上げる予定なので、書いてあることは話半分に読んでください。